マレーシア、シンガポール、日本の医療関連展示会に参加して思うマレーシア医療ビジネスのチャンス!

2019年5月15日

3カ国(マレーシア、シンガポール、日本)の医療関連展示会に参加しました。

2018年7月から10月までにマレーシア、シンガポール、日本の医療関連の展示会に参加しました。展示会参加の目的は主に下記3つです。どこの展示会も規模こそ違うものの、多くの収穫がありました。簡単に展示会の特徴やビジネスチャンスなどを纏めましたので、海外展開を検討されている皆様にとって、少しでもご参考になれば幸いです。

【展示会参加の目的】
  • 目的 1ネットワーク+HMSの売り込み
  • 目的 2知識の吸収+情報収集
  • 目的 3ポテンシャルがある商品の発掘
【展示会の日程】
7月 マレーシア APHM: Association of Private Hospitals of Malaysia @KLCC convention center
8月 シンガポール Medical fair Asia @Marina bay sands
9月 日本 第一回医療と介護の総合展 @幕張メッセ
10月 マレーシア MEDEX: Medical Device Exhibition @MITEC

7月 マレーシア APHM: Association of Private Hospitals of Malaysia @KLCC convention center

マレーシアの私立病院が主催する展示会です。
60くらいのブースがあります。

1/3は大手私立病院がブースを出していますので、
・どのような私立病院があるか?
・それぞれの病院が今後どのようなペースでどこに病院を拡張する計画なのか?
・どの診療領域が強いのか?
いろいろな生の情報を収集でき、コンタクト先も入手できるので、マレーシア市場を知るきっかけには良いイベントと思います。

1/3はローカルのメーカーがいろいろな商品を展示しています。
メーカーへの売り込みや日本市場向けの仕入先探索などいろいろな目的で、ローカルのパートナーを探す企業様、特にニッチな商品の場合は有効な場だと思います。

1/3は海外からのメーカーで、
欧州やニュージーランド、日系メーカーも10社くらいブースを出していますので、英語が苦手なかたも、進出企業の日系メーカーとコンタクトはできます。
このような場は日系メーカーとのネットワーキング作りのために有効ですので顔を出すようにしています。

前回参加した3年ほど前と比べて、展示会の全体的なレベルがかなり上がっていると感じました。
来年はもっとレベルが上がっていることを期待していますが、ブース出展料も間違いなく上がっていると思います。
初回の市場情報収集の場としても有効と思いますので来年参加されることをご検討されてはいかがでしょうか?

8月30日 シンガポール Medical fair Asia @Marina bay sands

かなり大きな展示会で世界24カ国からおよそ1000社がブースを出展しています。
マレーシアからは10社程度でしたが、日本企業は70社前後が出展していました。
2日間滞在しましたが、全てのブースを回るのはとうてい無理で、それでも頑張って50社は回りました。

日本企業のブースでは、東京都中小機構振興公社、神戸医療産業都市推進機構が特に目立っていました。

中小企業様がディストリビューター探しを主な目的として来られて展示しているようですが思ったような成果を得られた企業様は少なかったような印象を受けました。

個人の感想としてもったいないと思ったことを3つ

  • 1)多くの企業が市場を知らずに商品を販売しようとしていることです。
    また、ブースに興味がある人が来るのを待っているだけで、エンドユーザーがどういう状況かもしらない状況が多いようでした。

    これは私見ですが、順序がまったく違います。
    • まず市場を知ってから(現場を少なくとも自分の目で見て、ビジネスになるかどうかの感覚を持つ)、
    • 競業関係、その国独特の商習慣やどうしたら興味を持ってもらえるか戦略を立て、
    • その戦略に一番あった代理店を探す
  • 2)海外進出実績をつくりたいからブースを出す。もう少し効率が良い海外進出実績を出せるのでは?
    特に中小企業の展示している商品は、例えば介護やリハビリ関連の商品を扱っている企業は単品なんですね。
    例えば、関連性がある企業3社くらいを一緒に例えば、日本式医療・介護ということでアンテナ施設を作ってしまえば、もっと情報収集が可能になり、どのような商品をどのような価格で提供すればビジネスになるかどうか経験値が蓄積されるのに、1年に一回の展示を繰り返していても難しいだろうなと感じました。
  • 3)マレーシア企業のブースを回ってみると、いくつかの企業が日本での代理店を探しているとの事。日本企業ブースを訪問した?と聞いてみると、No。コミュニケーションの問題が大きいようです。関連する商品であれば、マレーシアで売ってくれて、日本には自分たちが売るくらいのフレキシビリティーさがあると、双方のビジネスが拡大するので、関連商品でもコラボレーションの可能性が結構あるのではと思いました。特にマレーシア企業は日系企業に比べてフレキシビリティーがあるので、容器や言語の問題があり、諦めるのはもったいないですね。

9月13日 日本 第一回医療と介護の総合展 @幕張メッセ

350社程度のそこそこの規模の展示会です。

結構ユニークな商品があり、まる1日時間を使いました。
興味があった商品は下記3つで結構担当者と話し込んだり、デモも実際に体験しました。

1)Vaccume oral Cleaner
2)抗ウィルス、抗バクテリアカーテン
3)旋回運動のリハビリ機器

実際にマレーシアに戻り、マーケティングをしたところ、
1)Vaccume oral Cleanerについては、できることなら自分が使ってみたいというおもしろい反応がありました。

現在メーカーに問合せ中ですが、マレーシアにて販売ができたら面白いと思い、チャレンジしています。

これまでも日本の展示会で多くのユニークな商品を見てきましたが、残念ながら、すごい引き合いをもらった商品はまだありませんが、この商品の今後が楽しみです。

最後に感想ですが、いろいろな販売促進グッズが充実しており、おみやげも一杯頂きました(笑)
代理店も出展しており、海外への販路拡大やOEM品の調達など、国内の情報収集や、かつマレーシアより先の動きをしている部分もあるので、日本での展示会には顔を出す価値は十分にあると思いました。

10月23日-25日 マレーシア MEDEX: Medical Device Exhibition @MITEC

65社のブースが出展。規模としてははあまり大きくないが、特徴としてはMDAやCABからの出展がありました。
一部のニッチなローカルメーカーしか出展しておらず、日系の出展はわずか4社でした。それほど大きな展示会ではないので、情報収集としては限定的なものになりましたが、今後のローカルパートナー探し、調達先調査としてはまずまずな内容だったと思います。

以上ざっと過去4ヶ月間に3カ国、4つの展示会に参加した感想や情報を記録としてまとめてみました。
今後のマレーシアへの医療ビジネス情報の収集、市場調査等のご参考になればと思います。

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