マレーシアセランゴールインターナショナルビジネスサミット(メディカル)2023参加レポート
マレーシアセランゴールインターナショナルビジネスサミット(メディカル)2023年10月19日-22日への参加レポートをご紹介します!
セランゴールインターナショナルビジネスサミットSIBS(メディカル)は今年で9回目と比較的新しい展示会です。
SIBSはメディカル分野だけでなく、合計で6つの分野(他の5分野:食品・飲料、IT・デジタル、R&D、ビジネス、建設・ゼネコン)に分かれて展示会が同時開催されるのでKLCCのグランドフロアから4Fまでが展示会場となるので、全体としてはかなりの規模感があります。
来場者のほとんどはマレーシア人で、何かビジネスになりそうなネタを探しに来ているような印象です。
食品分野やビジネスの分野の展示会場の訪問を目当てに来場されている日本人も何組かいらっしゃいました。
ブースを出展している企業のサイズ感としては、分野別に異なりますが、メディカルに限ってみてみると、大企業の出展というより、主には中小企業、これからビジネスを拡大したい成長期にある新規企業がメインに展示している印象を受けました。
今回のSIBSメディカルのブースは、ブース出展社数が49と昨年と比べると少し小さいめの規模でした。
日系ではパナソニック(ジアイーノ)、JETRO、大分県からの3つの団体からの出展がありました。
全体としての出展ブースの内容は、医療機器の認証サポート、遺伝子検査サービス、介護関連、感染防止対策用品やローカル医療機器製造業者、病院、高齢者ビレッジ、サプリメント、デジタル関連等々あらゆるセグメントからの出展が見られましたが、今年は新しい動きとして、Stem Cellや遺伝子検査と言ったような、新しい技術やサービスを展開する企業からの出展が目を引きました。
セミナーも同時開催されており、MDA(医療機器庁)によるセミナーやヘルスケアカンファレンスも開催されており、マレーシアでの医療ビジネス関連だけでなく、薬事規制などの最新情報の収集も効率良くできる、質の高い展示会だと感じました。
その中でも、特に印象的だった点を3点ご紹介致します。
1. セランゴール州投資局のCEOへの表敬訪問をALL Japanとして実施
1つ目は展示会主催者のセランゴール州投資局のCEOへの表敬訪問をALL Japanとして実施したことです。
近年特に中国企業の追い上げもあり、欧米企業の全体的な存在感との間で、日系が企業単独で競争するのが限界を迎えつつある今日この頃、日系全体としてのマレーシア市場でのプレゼンスアップを目的に「ALL JAPAN」を合言葉にブース出展社のJETRO、大分県、パナソニック、日本からの視察のMTJAPANにお声をかけさせて頂き、日本製品の紹介や日本からマレーシアへの医療関係の情報交換や交流への取り組みについて意見交換を行いました。
30分と短い時間でしたが、「ALL JAPAN」としての活動のはじめの一歩を踏み出すことができました。
この取り組みは是非来年も継続したいと思います。
2. JETROと大分のブースをJAPANエリアという設定で展示会を実施
2つ目はJETROと大分のブースをJAPANエリアという設定で展示会を実施したことです。
このJAPANエリアの設定により、集客力アップ並びに双方での助け合いにより双方にシナジーがあったことです。
双方とも、マレーシア当地での販売候補代理店を探すというミッションがあり、微力ながらサポートさせて頂きました。
JETROは東京本部や、埼玉からも出張応援に駆けつけており、目標を大きく上回る候補代理店の登録が達成できたこと、また大分県から出展の企業も隣にJETROブースがあったことで、日本製品に興味があるお客様がその流れで大分県のブース立ち寄っていただくお客様もけっこう多かったようで、思ったより盛況だったとコメントされてました。
今年のSIBSの視察やJAPANエリアの反響や「ALL JAPAN」の取り組みを見て、既に2024年の10月開催予定のSIBSへのブース出展希望を何社か頂いております。
2024年のSIBSは、JAPANエリアをさらに拡大し、「ALL JAPAN」としての活動内容を充実させて行きたいと思います。
ご参考までに、SIBSのブースの出展に参加された人からの感想の一例をご紹介します。
- ・他展示会に比べて、お客様が商品やヘルスケアに興味がある人が多く、内容の濃い商談ができた。
- ・訪問者は少ないが1件1件の濃さがあるので予想より良かった。
- ・JETROと大分県がお隣同士だったことでジャパンエリアとして集客効果があり、双方で助け合うことができ良かった。
などなどです。
3. SIBSへの参加者間でのマッチングを実施
3つ目は、SIBSへの参加者間でのマッチングが出来たことです。
展示会開催中に開催されたマレーシアで医療関連に携わるメンバー(通称ボレ会)との交流会、会員企業様の海外サポートするミッションを同じく持つMTJAPANと大分県、パナソニックマレーシアとHMSなど、お互いに学びながら、今後期待できそうなコラボが生まれる絶好の機会になったと思います。
展示会場の写真:HMS撮影
最後に展示会の特徴を整理してみました。
ブース出展を検討する際のご参考になればと幸いです。
特徴1)医療機器一色というより、介護からサプリ、メディカルディバスや薬事登録業サポートなど色々なサービスのブースが出展されているので、あまり気にせずに出展できる
特徴2)ヘルスケアに興味がある人が展示会に来場し、展示品に関心を持った人がブースを訪問するので質の高いディスカッションが出来ること、興味がのあるお客様とゆっくりと商品の説明や関心などについて話すことができる(当然売り込みもある程度はありますので取捨選別が必要です)
特徴3)マレーシアの医療関係の情報収集が効率的にできる事。
例えば、SIBSの場合、90%がマレーシアからの訪問者であるため、マレーシアに関する情報収集が効率的にできる。展示会と同時にセミナーを開催しているので、MDA(医療機器庁)からの薬事規制に関する最新情報を入手することができる。
メディカルフェア(タイやシンガポール)などでブース出展企業に話を聞いてみると、アセアンのどこの市場と絞らず、代理店候補を探しているケースが多いが、マーケットが異なり、国を絞り切れていないことがかえって、展示会では思ったような効果が上がらないといった声も聞かれます。
色々な考え方があるとは思いますが、複数の国のビジネスパートナーを探索するより、アセアンで医療機器市場シェアNo.1、英語でのコミュニケーションも可能なマレーシアでの展示会に出展するほうが、海外進出の経験値を稼ぐ近道かと思います。
アセアン市場を代表する一つのマレーシアマーケットを少し理解した上で、他のアセアンでもビジネスができそうかどうか?まずは1つの国に特化し、深堀すると言った進め方も一つの選択肢になるのではないでしょうか?
中小企業の出展が多く、ともに成長したい企業とマッチングできる可能性が高い(特に中小企業間のミーティングのほうが、サイズ感が近いのでお互いやりやすい)、マレーシアは比較的英語が通じるのでビジネス初心者向きなど、マレーシアでのアセアン周辺国と比べたメリットはまだあります。
さらに、上記に加えて、マレーシアならでは、医療関係ビジネスのネットワークの紹介、代理店とのビジネスマッチング、病院訪問などHigashi Medical Solutionsで幅広くサポートをさせて頂きます。
来年のSIBSは、「ALL JAPAN」としての活動(Invest Seangor CEOへの表敬訪問の継続など)、さらにはJAPANエリアの拡大と大きな夢に向かって取り組みたいと思います!
マレーシアへの医療ビジネス情報の収集、市場調査等を検討されている皆様にとって、少しでもご参考になれば幸いです。
Higashi Medical Solutions sdn bhdでは*2024年のSIBSブース出展サポートをしています。
- ・セランゴールインターナショナルビジネスサミット2024年出展のご相談
- ・候補代理店のリストアップ並びにミーティングのセッティング
- ・マレーシア病院視察ツアー
- ・市場調査レポート(業務委託)
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