シンガポールメディカルフェア2022、マレーシアセランゴールインターナショナルビジネスサミットに参加して来ました。

シンガポールメディカルフェア2022年8月31日―9月2日とマレーシアセランゴールインターナショナルビジネスサミット(メディカル)2022年10月6日-9日に参加した感想をご紹介します。

シンガポールメディカルフェア2022

まずはシンガポールメディカルフェア2022の紹介からになります。

2022年8月31日から9月2日までシンガポールで開催されたMedical Fair Asiaに参加しました。
展示会参加の目的は主に下記3つになります。

  • 目的1)ビジネスネットワークの拡大(日本、マレーシア、アセアン)

  • 目的2)ビジネスマッチングサポート(日系企業とシンガポール企業の双方向)

  • 目的3)2023年マレーシア展示会の宣伝

開催場所は シンガポール Marina bay sandsと2018年と同じですが、比較すると、規模は4割程度。
アジアで大きな医療系展示会の一つで 2022年の今回は約700社がブースを出展していました。
まだまだコロナの影響がかなりあるような状況下、それでもこの環境下で参加している人は、ビジネスを貪欲に探求する人たちが集まる、質が高い内容だったかと思います。

日系のブースでは、東京都中小機構振興公社、神戸医療産業都市推進機構、福島医療機器開発支援センターからのレギュラー陣の出展に加え、今回はさいたま市産業創造財団から初出展が見られました。
単独で出展している日系企業様もいくつか見られました。

目的1)ビジネスネットワークの拡大(日本、マレーシア、アセアン)

日系企業の海外進出サポートをメインの仕事としている弊社としては、ネットワークの拡大は欠かせません。
日本からのブース出展企業様、マレーシア企業を中心にネットワークをさらに広く太くするのにとても良い機会になりました。
アセアン他地域からの出展は前回と比べて少なく、次回に期待です。

目的2)ビジネスマッチングサポート(日系企業とシンガポール企業の双方向)

守秘義務のため、開示不可。

目的3)2023年マレーシア展示会の宣伝

下記2つの展示会を出展企業様を中心に紹介しました。
https://aphmconferences.com/
https://selangorsummit.com/

セランゴールインターナショナルビジネスサミット

そしてセランゴールインターナショナルビジネスサミットに実際に参加しましたので、少し写真を多めに簡単にシェアします。

セランゴールインターナショナルビジネスサミットは今年で9回目と比較的新しい展示会で、会場別に食品、デジタル、メディカルなど幅広い分野での展示があります。

中でも食品は最大で450のブース、ナショナルパビリオンも多く、大変活況に見えました。
メディカルは今年2年目ということ、コロナで海外からの出展が少ないということもあり、90のブースと食品に比べるとかなり小さめな規模でした。

来場者のほとんどはマレーシア人で、地域ビジネスレベルで何かビジネスになりそうなネタを探しに来ているような印象です。
サイズ感としては大企業の出展というより、これからビジネスを拡大したい中小企業をセランゴール州がサポートするようなコンセプトです。
出展社はセランゴール州に限らず、全国からの医療関連の企業が出展してました。
出展ブースの内容は、医療機器の安全性を確認するラボ、遺伝子検査サービス、介護関連代理店、GDPMDなどの認証をサポートするコンサルティング、抗菌素材の生地メーカー、感染防止対策用品やローカル医療機器製造業者、病院、高齢者ビレッジ、サプリメント、デジタル関連等々あらゆるセグメントからの出展が見られました。
APHMと差別化という意味でB to Cのビジネスにはこちらが向いているようです。

それでは展示会のブース写真を御覧ください。

  • 私立病院KPJグループのブース
  • PERKESO(マレーシアの社会保障機関)ブースとサイバーダイン HAL
  • 日本製車椅子を取り扱う介護系代理店
  • サプリメントのメーカー

展示会場の写真:HMS撮影

色々なブースが出展されているので、あまり気にせずに出展できる事、出展ブースも多くなく、集中して、興味のあるお客様とゆっくり話すことができることもできる事もメリットかと思います。

ブース出展検討をされる方のため、ブースを出すことのメリットをまとめてみました。

  • 色々なセグメントからの出展があり、何かしらの足場が作れる可能性が高い
  • 中小企業の出展が多く、ともに成長したい企業とマッチングできる可能性が高い
  • 最終日は一般を対象として解放しており、一般ユーザーのニーズを直接確認できる

展示会と同時にセミナーを開催しているので、MDA(医療機器庁)からの薬事規制に関する最新情報を入手することができること、ブース出展をすることでセランゴール州からのエンゲージメント(ビジネスマッチング他)を受けることができるなど、手厚いサポートが受けられます。
2023年はさらに出展企業数を海外から招聘したいという主催者側の意向もあり、ご興味がある方は是非2023年10月の展示会への出展をご検討頂ければと思います。

今回参加して一番印象的だったのが、PERKESO(マレーシアの社会保障機関)が導入しているサイバーダイン HALを販売代理店としてPRしていることです。かなり目立ってました!
アセアンで最初にHALを利用したリハビリセンター(PERKESO)を突破口にさらに多くの最先端の日系リハビリメーカーの進出が続いて欲しいと思いました。

PERKESO (マレーシアの社会保障機関)提供のリハビリ詳細は下記より
https://www.rehabmalaysia.com/en/cybernics

2つの展示会を比較して、思うこと

最後に2つの展示会を比較して、個人の感想として思ったことを3つ

  • 1)

    シンガポールのメディカルケアで特に感じましたが、他国はナショナルブースとして国でアピール。
    日本はJapan Pavillionでなく個別なので残念。マレーシアの医療機器展示会は規模も小さいが、日系企業の出展もごくわずか。逆に、この規模で日系企業が団結するとプレゼンスとして大きくアピールができるか?完全に既に負けているような感じを受けた。

    参考:他国のナショナルブース@メディカルフェアシンガポール

    • ドイツ
    • マレーシア
  • 2)

    シンガポールメディカルフェアは以前と比べてスタートアップやマニュファクチャリング、介護など展示企業の幅が広がったバラエティーに富む展示会へと変化した。
    一方マレーシアで開催されたセランゴールインターナショナルビジネスサミットでは地場企業を中心とした中小企業の出展でマッチングのレベル感が日系の今後進出を予定している企業のサイズ感が近く、できる範囲でのパートナー探しに向いているように感じた。

  • 3)

    シンガポールメディカルフェアへの参加者は、多くの地域から来ていることもあり、必ずしも有望市場でのビジネスパートナーが見つかる保証があるわけではない。
    これから海外進出を行う企業はどこの市場と絞らず、代理店候補を探しているケースが多いが、マーケットが異なる、複数の国のビジネスパートナーを探索するより、アセアンで医療機器市場シェアNo1のマレーシアに特化した展示会へまず出展して、ある程度アセアンを代表するマーケットで理解した上で、ビジネスができそうかどうか?をある程度深堀するほうが、海外進出の成功確率は上がりそうな印象を受けました。
    1つの市場に集中するほうが、色々な角度からの理解と比較ができるのと、ネットワークの紹介やビジネスマッチングなど幅広くきめ細かなサポートが受けられるため、まずはお試してでマレーシアで少しアンテナショップ的に調査をした上で、今後の展開を検討する足場に向いていると感じた。

<参考アセアン医療機器市場ランキング>
マレーシア 24%
タイ    23%
ベトナム  20%

出展:AMMI REPORT 2020

この記事を書いている2022年10月時点で、シンガポールもマレーシアもショッピングモール、ストリートでは完全に活気が戻って来ています。
マレーシアは4月からエンデミックとして経済優先を打ち出し6か月が経過、やっと経済が回り始めているように実感できるようになってきてますので、準備が必要な展示会などは今後、来年度の展示会はより盛り上がることが予想されます。

今後のマレーシアへの医療ビジネス情報の収集、市場調査等のご参考になればと思います。
海外展開を検討されている皆様にとって、少しでもご参考になれば幸いです。

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