マレーシアのコロンビアアジア病院見学から見えた今後のマレーシア医療ビジネスの可能性はこれだ!
コロンビアアジア病院見学から学んだ地域医療のポテンシャル
マレーシア、コロンビアアジア病院 ブキリマウを見学してきました!
コロンビアアジア病院は、中間層向けのアジア他国展開大手病院グループとして知られており、現在マレーシアで12の病院を経営しています。
約20年前サラワク州のミリからスタートしました。
当初からプライマリ・セカンダリーケアを中心にマレーシアの医療インフラ向上に貢献している私立病院の一つです。
住所 マレーシア、セランゴール市、ブキリマウ地区
KL 中心部からスバンジャヤ方面に車で30-45分です。
https://www.columbiaasia.com/malaysia/hospitals/bukit-rimau/overview
病院内に入ってみると外観から受ける清潔感のある印象の通り、病院内も明るく、清潔でした。また、私立病院なのに、良い意味で商売っ気がない(スタバや売店などがない)ことに驚くと同時に、何故かほっとする印象を受けました。このようなささいなほっとする気遣いが、地域住民が病院に来やすい雰囲気作りにも貢献しているようにも感じました。
どこのコロンビアアジア病院でも、診療科は、基本8割をカバー出来る診療科(小児、産婦人科、一般外科、整形外科、一般内科)を基本のセッティングしているようですが、訪問したブキリマウには心臓血管内科とリハビリの施設がありました。
地域医療の水準を上げるため、ブキリマウ地域で不足している、つまりニーズに答えられるよう心臓血管内科(地域の24時間救急病院)それからスポーツジムが多く地域住民に好まれているので、疾病後の回復段階で、無理のない身体的負荷をかけながらリハビリが出来るよう、リハビリ科を設置したという、心から地域住民に必要とされる病院作りに感銘を受けました。
また、新規病院の開業前の入念なマーケティングに力を入れていらっしゃる事、特にGP Clinicとの良好な関係、リファーラルの重要性なども大事な要素である事も勉強になりました。
さて、ビジネス面ですが、少し気になったのがリハビリ。
リハビリに対する認識は日本に比べてマレーシアは少し遅れています。
例えば整形外科の手術後の冷却にしても、氷を使った簡易的な冷却がほとんどです。
早期回復より、施術費用が高額にならないよう、最低限の治療で済ませることが多いため、なかなかリハビリの短縮を見込める冷却装置や、施設でのリハビリの装置などへの投資が進まないのが現状です。これに対しては商品をただ販売するのではなく、病院と一緒にリハビリに関するセミナーや、リハビリ機器の体験会などを開催し、特に若年層に対して、マインドセットをして行くような地道な活動が必要と思いました。これから高齢化も進みますし、健康長寿社会のために整形、リハビリ施設の充実は、不可欠でしょう。
※ちなみに、コロンビアアジア病院ではBukit Rimauのみならず、全施設にPhysiotherapy専用ルームを完備しているそうです。
次に医療機器の面ですが、技術も進化しますし、新規需要だけでなく、更新需要もあること、このような私立病院の増床、新規設立計画がたくさんあるので長期的に見て、まだまだ当面は市場拡大余地があると予測します。
それ以外にも健康食から空間除菌、感染予防など、あらゆるヘルスケア分野の企業が参入しており、ますます病院のサービス面の拡充が進むのではないかと予想します。
最後になりますが、
訪問後「この病院はうまく行く」と確信を得ました。
理由は下記3点です。
- 1地域医療との連携が上手く取れていること
- 2地域住民からの必要性(診療科やサービスなど、いざとなったら頼れる安心感)を肌で感じたこと
- 3経営者(Dr)が現場でマネジメントをしっかりされていること
でも何故成功したか?
一番大きな要因は、徹底した市場調査と地域に役立てるためにはどうするか?ということを現地で汗をかき自分の目と耳と足で、徹底的に調査、検証したことだと思います。
会社を作る前に、どこかとパートナーを組む前にビジネスをやるかどうかの判断をするために、まず最初にやるべき事は何でしょうか?私は市場調査・マーケティングをきっちりやることだと思います。
でもマレーシアでいきなり市場調査、マーケティングはツテもなければ、ハードルがちょっと高いと言う声が聞こえてきそうですね。
そんな時は
Higahi Medical Solutionsがお手伝いさせて頂きます。
- 市場調査の代行、病院訪問など、ご希望に沿った形でアドバイス、サポートをご提案させていただきます。
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最後に、更なるコロンビアアジア病院のご発展を応援しています!!