医療機器連合でマレーシア医療ビジネス環境について講演しました。
2019年4月18日、医療機器連合にてマレーシア医療ビジネス環境について講演しました。
要点だけ下記に整理しましたので、ご興味があるかたはどうぞ
①マレーシア医療ビジネス環境の3つの特徴としては、
-
1)
- 医療支出は長期的に増加傾向。今後も緩やかな成長が見られること
- 理由はヘルスケアに関する支出がまだ低いこと、人口増加が2040年まで続くこと。
-
2)
- 医師も近年急激に増加し、医療アクセスは改善、今後の医療機関の質の改善や新技術の導入などマレーシア政府も政策的にヘルスケアには力を入れていること
- 例えば、サイバーダイン社のロボットスーツ導入施設がある。1マレーシアクリニックの件数増加は今後ないなど。
- 3)
- 特に政府系は電子入札制度やローカル優遇政策などで外資は苦戦していること
- *地場産業の優遇については下記JETROのレポートにもありますのでご参考まで
https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/special/2019/0302/ef02ae1e19a5e64b.html
②今マレーシアの医療ビジネスでホットな3つのトピック
-
1)
- 政府系病院と私立系病院のコラボ
- マレーシアの平均寿命は男性71.51才、女性 77.24才(2013) と以外と高い。
最近は健康意識の高まりもあるとは言え、一般的に症状がひどくならないと病院に行かない風習があるため、例えばがんで言えば手がつけられない状態であることが多い。
そのため、早期発見のためのスクリーニング検査を推進しているが、政府系病院には予算に限りがあるため、一部私立病院のファシリティーを活用しながら、国民医療の向上に対応できないかという議論です。
-
2)
- 急速に進む高齢化
- 15歳以下の人口と65歳以上の人口の比率は約10:4と周辺国のシンガポールやタイに比べると高齢化は深刻な問題ではなかった。また、子供が親の面談をみる風習があり、メイドも安く雇えることから介護施設の需要はこれまではそう多くなかった。
ところがこの先5-10年を見ると一気に高齢者が増えることから、特にサービス付き高齢者住宅や介護ベット等の介護用品などの需要が一気に高まると推測しています。
- 3)
- 新技術(AI、ロボット)
- ダヴィンチやガンマナイフだけなく、サイバーダイン社のロボットスーツ、米国製のトレーニング施設(シミュレーター)等々、マレーシアには新技術がほぼ時差がなくやってきます。
③APHM(Association of Private Hospitals of Malaysia) 2019/7/29-31の紹介
マレーシアの医療関係の展示会で全体感を掴むのに最適な学会の一つということで紹介させて頂きました。
http://aphmconferences.org/
過去参加した記録がありますので、是非お読み下さい。
https://hms-malaysia.com/news/post-847
マレーシアヘルスケア関連のデータは、KKM HEALTH FACTSというマレーシアの厚生省が発行しているレポートを参照
また、国際ヘルスケア拠点構築促進事業の一環として、医療国際展開カントリーレポート、新興国等のヘルスケア市場環境に関する基本情報『マレーシア』編が近日経産省のホームページで公開されると思いますので、是非参考にしていただければと存じます。
*HMSもヘルスケア市場環境に関する調査『マレーシア』編では全面協力をしています。
マレーシア、医療ビジネス進出に関することなら何でも
Higashi Medical Solutionsまでご相談下さい!
メールアドレスはこちら ⇒ info@hms-malaysia.com